AIとは?機械学習とのちがいは?
AIの定義
AIの定義がいまいち定まっていないと日々思っていたので、どういう認識で使われているのかが気になっていました。文献[1]によると、やはり学者の間でも分かれているよう。
ただ、一番ピンときた説明は「人工的につくられた人間のような知能、ないしはそれをつくる技術」という東大の松尾先生のもの。人間に近い動き、答えを出すものをそう呼ぶそう。個人的には、AIってすごいねっていうことばを聞くとあべこべな思いがする。
機械学習とのちがい
個人的にAIと連呼したくない派なので、機械学習と呼べるときには極力呼びたい。そもそ、AIと機械学習には次のような包含関係が成り立つ。
(深層学習 \subset)機械学習 \subset AI
機械学習に含まれないAIとしては、人間の動きをまねたロボットであったり、汎用型とよばれるAIが含まれる。それに対して機械学習は、特定のタスクに特化して、それを解決するようなシステムのことを呼ぶ。AIとは機械学習の依り広い意味なので、乱用されるのも分かる気もする。
AIブーム
第1次AIブーム・・・1960年代前後。単純な問題は解けても、少し複雑な問題には対応できないと言うことで、下火に。
第2次AIブーム・・・1980年代。コンピュータの台頭で、膨大な知識を扱うことができるようになった。そして、その知識を活かして応答型のエキスパートシステムと呼ばれるものができた。しかし、知識が膨大すぎるために、整合性と一貫性を持たせることができないために下火に。
第3次AIブーム・・・2000年以降。ディープラーニングの登場で、人間にも分からない特徴量を導き出すことができるようになった。
関連キーワード
文献[3]のなかで学んだ用語を、備忘録として記す。
- チューリングテスト・・・コンピュータに知能があるかのテスト方法。人間に目隠しをして対話をさせ、人間か機械かの判定をくだす。差がなければ知能があると認められるというテスト。
- ルールベース・・・機械学習が訓練データから予測モデルというルールを導き出すのに対し、ルールベースは人間が始めに定めた指示通りに推測すること。
- 弱いAI・・・特化型AI
- 強いAI・・・汎用型AI
参考文献
[1] https://monstar-lab.com/dx/technology/about-ai/
[3]